【このブログの概要】
日本人が「一番なりたくない病気」の第1位とされる「認知症」。誰もが不安を抱える中、実は「安全に運転を続けること」が強力な認知症予防になるという可能性をご存知でしょうか? 本ブログでは、認知症予防学会やレースドライバーの寺田揚次郎氏の言葉から得た気づきをもとに、運転を軸にした健康寿命の延伸と、未来を自らデザインするためのツール「DCP(運転継続計画)」の重要性について解説します。
先日、群馬県高崎市で開催された認知症予防学会に参加してきました。会場には認知症研究や予防の権威、医療・介護の専門家等が一堂に会し、連日熱い議論が繰り広げられていました。
会場を飛び交う専門用語の数々に最初は戸惑い、ちょっと場違いだったか?という思いもしましたが、しっかり勉強させていただこう、と思い直し、意地でもしがみついてやる、という気持ちになれました。それが功を奏したのか、言葉の定義を一つひとつスマホで調べながら講演を聞いていくと、「なるほど!」と感じる瞬間が何度もあり、やればできる、と自分を見直すことができました。そして、最先端の知見に触れることもでき、どこか自分自身も少し賢くなったような誇らしい気持ちを味わうことができました。
進化する治療技術と「早期対処」が開く未来
今回の学会参加で最も強く心に残ったのは、「認知症という病気に対する医療の進歩」です。かつては「かかったら手遅れ」「対処のしようがない」と思われがちだった認知症ですが、現代の医学においては早期発見と早期対処によって克服できる領域、あるいは進行を大幅に遅らせられる可能性が確実に広がっています。
日々、この難解な病と向き合い、研究や臨床で努力を重ねている医療従事者や研究者の皆さまには、頭が下がる思いでいっぱいになりました。そして同時に、認知症に対する世の中の常識が、大きな転換期を迎えていることを実感しました。
日本人がなりたくない病気の衝撃 癌を大きく引き離した衝撃の第1位
学びの多かった学会の中でも、特に私の固定観念を根底から覆す、衝撃的な情報がありました。それは、「日本人が最もかかりたくない病気」についての調査結果です。
病気といえば「がん(癌)」というステレオタイプなイメージを抱いていた私にとって、多くの著名人や身近な人の命を奪うニュースで耳にする「がん」が第1位だろうと確信していました。しかし、実際に圧倒的1位になっていたのは、なんと「認知症」だったのです。
しかも、がんとの差はわずかなものではなく、認知症が大きく引き離しての首位でした。この結果を知った瞬間、目からウロコが落ちると同時に、「世間の人々が老後に対して何を恐れているのか」を突きつけられた気がしました。
なぜ認知症がこれほどまでに怖がられるのか
なぜ、人々はこれほどまでに認知症を恐れるのでしょうか。その背景や理由を深掘りしてみると、非常に切実な人間心理が浮かび上がってきます。
第一に、「尊厳や人格の変化への不安」です。記憶や認知機能が失われ、自分らしさを失ってしまうこと、そして愛する家族に身体的・精神的な負担をかけてしまうことに対する恐怖が極めて強い、とのことでした。
第二に、「根本治療の難しさと老後の長期的な不安」です。がんは早期発見や治療の選択肢、生存率のデータが広く普及していますが、認知症は「いつ始まるかわからない」「予防や対策の具体策が見えにくい」と感じる人が多く、先が見えない不安が長期間続くことが恐れられているようです。
しかし、前述した通り、医療技術は日々進化しています。早期対処の選択肢が増えている今、近い将来「一番なりたくない病気」の順位も変わっていくのかもしれません。
運転を諦めないことが、最高の予防になる?
今回、私がそもそも認知症予防学会に参加した最大の理由は、「高齢ドライバーと認知症の関係」を探るためでした。超高齢化社会を迎えた日本において、高齢者の運転と認知症は、互いに深く影響し合い、時には共存を模索すべき非常に重要なテーマです。
医療の現場では「認知症の観点から運転をどう評価するか」が議論され、交通や予防の現場では「運転の観点から認知症をどう防ぐか」が議論されています。
ここでよく引き合いに出される「運転寿命延伸プロジェクト・コンソーシアム」の有名なデータがあります。それによると、「運転を中止すると、要介護状態になる危険性が約8倍に跳ね上がる」というものです。
「認知症になると運転を諦めなければならない」という一方通行の関係ではなく、「安全に運転を続けることが、認知症を防ぐ切り札になる」という双方向の面白い関係性がここには存在します。
世の中の多くの人が「認知症になりたくない」と強く願っているならば、その予防策として「運転を長く安全に続ける」というアプローチは、非常に魅力的で飛びつきたくなるような選択肢になり得るはずです。
自分の人生は自分で決める!安全運転で挑む認知症予防
先日、レースドライバーの寺田揚次郎氏のお話を伺いました。その最後で印象的だったのが、「自動車を使って健康寿命を延ばそうという発想は「あり」ではないか。そのために自動車を使うと考えると、車との新しい付き合い方ができるのではないか」という言葉です。
誰もが認知症になる可能性を抱え、有効な決定打がないと言われる現代において、運転を続けることが数少ない予防策の一つになりうるかもしれない。それならば、運転を続けることが、自分たちの希望を実現することに直結するのではないでしょうか。
もちろん、事故を起こすような状態では運転を続けることはできません。だからこそ、「安全に運転を続けられるようにしよう」という発想が生まれます。「何をしてはいけないか」ではなく、「何をしたらいいか」を前向きに考える行為こそ、私たちの事業の原点だと考えています。
生活のためだけではなく、「認知症にならないため」という動機でも構わないと思います。自らが目指す目標に向かって、何をすべきか考え実行する。そんな能動的な人生を送りたいという希望があるならば、あとは実行あるのみです。
事故を防ぎ、運転を続けるためには、日頃から頭を使い、足腰を鍛え、運転に必要な能力を維持する努力が必要です。運転という具体的な目標があるからこそ、日々のトレーニングや予防努力にも力が入ります。
例えば「がんになりたくない」という予防努力は、自分の取り組みがどれくらい効いているのか自覚しにくく、長続きしないことがよくあります。一方で「運転」を軸にした認知症予防であれば、「ヒヤリハットが増えたから注意しよう」「足腰が弱ってきたと感じるから鍛え直そう」と、自分の状態を自覚症状として認識しやすく、強度や対策を柔軟に調整(チューニング)できます。
未来を描く「DCP」と「3Dカード」でシナリオを形にする
こうした「いつまでも安全に運転を続け、認知症にならない人生を送る」ためのライフプランを立てる具体的なツールとして、私たちが提唱しているのがDCP(運転継続計画)です。
安全運転のために必要なケアを継続すれば、体調が整い、運転寿命が延び、認知症予防にもつながります。その結果として生きがいを感じ、満足度の高い人生を送ることができる——この好循環のシナリオを支える要がDCPなのです。
そして、その計画を具現化する際、「運転の理想像」という具体的な目標を明確にするツールが「3Dカード」です。
運転という身近な日常行動を軸に、予防・トレーニング・計画・事故防止策がすべて一本の太いシナリオとして繋がる——この一連の取り組みこそが、認知症という大きな不安に対する現実的かつ強力な処方箋になると確信しています。
運を天に任せるな。自分の足で理想の人生を歩もう
認知症になるかどうかを「運命」や「神様の悪戯」と捉え、運を天に任せて生きるという考え方もあります。しかし、私は「自分の人生のハンドルは、自分で握る」「神様になど任せていられるか」という強い意志を持って行動を起こす人を、全力で応援したいと考えています。
「認知症になりたくない」と願うなら、ただ恐れるのをやめましょう。 安全に運転を続けるための努力を惜しまず、頭と身体を鍛え、自分の人生を自らデザインしていく。その積極的な一歩こそが、あなたが望む「健康で尊厳ある人生」を切り拓くのです。
今こそ、自分自身の未来のために、安全運転に向けた行動を起こしてみませんか?

