【思いやりを持ち他車や歩行者に配慮した運転を続けたい】
特徴※
高い利他性(*)を持ち、運転を「交通社会の一員としての責任」と捉えているのではないでしょうか。他者の立場を理解した予測的な運転を心がけ、円滑な交通の流れに貢献しようとする姿勢をお持ちなのだと思われます(*:他者の利益や幸福を優先し、自分自身の利益を考えない考え方や行動)。
注意・懸念点※
過度な譲り合いが、かえって後続車に誤解を与えたり、流れを乱したりしてはいませんか。配慮はもちろん大切ですが、ルールに基づいた予測可能な行動こそが、真の安全に繋がるという視点も忘れないのが良さそうです。
※参考文献
・石田敏郎、松浦常生著「交通心理学入門」企業開発センター
・時野学著「運転寿命を延ばす 50代からの安全運転の心得」幻冬舎
・矢橋昇著「ようこそ高齢ドライバー ー接し方と教え方ー」啓正社
・高齢者安全運転支援研究会監修「長く乗り続けるためのクルマ運転テクニック 図解」大泉書店
目標達成へのアドバイス
周囲への配慮を欠かさない運転は、単なるマナーの遵守を超えて、交通社会全体の安全の質を高める「利他的な知性」の表現ではないでしょうか。そうなると、真の思いやりとは、自分の譲りたいという感情を優先することではなく、周囲が迷わず安全に行動できる「予測可能性」を提供することに他ならないと考えられるので、検討の軸は「挙動で伝えるスマートな意思表示」「リスクを排した安全のルール化」「他者に惑わされない精神的レジリエンス(*)」といった3つの柱あたりになるのではないでしょうか(*:困難や逆境に直面した際にしなやかに立ち直り、回復する能力や力)。
これらの柱には、それぞれ表裏の側面があります。例えば、状況を確認せずに道を譲る「独りよがりな親切」や、マナーの悪い他者に対して感情的になってしまう姿勢は、かえって混乱を招き自分自身の安全を脅かす「足かせ」になりかねません。一方で、早めに、かつ滑らかにスピードコントロールすることで後続車に心の余裕を与える「技術的な配慮」や、不作法な他者を冷静に受け流し自らの善意を貫く誇りは、誰からも信頼されるドライバーとしての格を上げる「力」となるはずです。
こうしたプラスとマイナスの両面を日々の交通状況に照らし、どの場面で「一歩先の配慮」を示すべきか深掘りしてみてはいかがでしょうか。周囲の安全を自らの技術でエスコートする計画を組み込むことで、ハンドルを握る時間が、あなたにとっても周囲にとっても心地よく誇らしいものへと変わっていくのではないでしょうか。
