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高齢ドライバー問題の解決はプロダクトアウト!データドリブンで判断し「茹でガエル」を阻止!

2026 9/14
事業者・社会向け 高齢ドライバー向け
2025年5月19日2026年9月14日
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プロダクトアウトに関する書籍の表紙

現代のビジネスの基本は「マーケットイン」であり、お客様が望むものを提供する、という考え方が主流です。以前のような「良い商品だから買って」というプロダクトアウト的な発想やアプローチは、現代ではなかなか通じないと感じます。しかし、高齢ドライバーの事故が多発している、という問題に目を向けたとき。このときに、本当にマーケットの意向だけに従っていれば良いのか。そんな疑問を日々感じています。

連日のように報道される事故のニュースは、私たちに重い課題を投げかけているように感じます。高齢ドライバーによる事故が多い。だからマーケットのニーズとしては「高齢者は免許を返納すべきだ」ということかもしれません。しかし、本当にそれが正しいことでしょうか。

だからといって、結論を先延ばしし、問題を解決をしない。これでは課題がどんどん大きくなって、そのうち取返しがつかなくなる。そんな可能性があると感じています。

見過ごされてきた問題の本質

高齢ドライバーの事故ばかりが大きく報道される一方で、他の年齢層が同様の事故を起こしてもあまり報道されません。もし報道されたとしたら、恐らく若者を中心とした事故の多さ。これが浮き彫りになりますが、それはそれで別の問題を引き起こす可能性があります。

しかし、それでも若者の事故に対して「免許返納」を求める声はほとんど聞かれないと思います。それは、若者の事故の大半の原因は「若気の至り」であり、運転に慣れれば改善の余地があると考えられているからでしょう。一方、高齢ドライバーの事故にはその余地がない。だから免許返納しろ、という声が多数上がるのだと思います。

私たちは、そうではなく、高齢ドライバーの事故を防止するために実施する措置や対策にまだまだ改善の「余地」がある、でもそれらを実際には実施していない、だから事故が起きていると考えています。だからこそ、その改善の余地を社会に提案する活動を続けています。しかし、多くの方々からは「現状で十分」というような反応も少なからず返ってきます。

停滞する対策と「茹でガエル」の懸念

最新の交通安全白書(令和6年版)を見ると、高齢者による自動車事故の件数は引き続き全体的に以前と比べると減少傾向にあります。これは、警察や自治体のみなさまや、最新の技術を搭載した自動車の開発等に関わった関係企業のみなさまの汗と涙と努力の賜物だと思います。しかし、直近の数値だけを見ると、数値減少の「勢いは鈍化」し、まるで岩盤にぶつかって停滞しているように見えます。一部の年齢層では、これまで減少していた数値がわずかに上昇に転じているデータもあります。このままでは右肩上がりに変化する懸念さえ感じられます。

数値が改善しなくなった、あるいはむしろ悪化しはじめているという状況は、これまで実施してきた高齢ドライバーへの事故防止対策の効果が薄れてきているサインかもしれません。PDCAサイクルに照らせば、C(評価)の部分で対策を考え直す時期に来ている、と評価してもいい段階に来ている。しかし、なぜかA(改善)の部分で素通り。そして、何もなかったようにこれまでのP(計画)とD(実行)を実施している。そのように見えます。

だから、私が接する多くの方々は、免許返納を中心とした現在の対策で問題ない、という反応なのかなあ、と感じてしまいます。まるで、現状の対策に「免疫」ができてしまい、「薬」が効かなくなっているかのように。そこで「問題は何も解決していませんよね。むしろ事故は毎日のように起きていて、事態は悪化しているではないですか。」そのように聞くと、私たちに「大人になれ」と言われているような「空気」を感じます。

プロダクトアウトという挑戦

もしかしたら、私は市場が求めていないような対策(プロダクト)を声高に訴え、押し付けているだけなのかもしれません。商売の基本はマーケットイン。もし、市場が不要と言うなら、それを受け入れるべきなのかもしれません。

しかし、このまま現状に新たな対策を投入せず、引き続きこれまでの対応を継続していると「茹でガエル」のように、事態が深刻化するまで、沸点に到達するまで、問題に気づかないのではないかという強い懸念があります。もし、現状のデータが示す事実が何らかの兆候だとすれば・・・。誰かが警鐘を鳴らさないといけないと感じます。

それをプロダクトアウトと呼ぶなら、プロダクトアウトもときには「善」なのではないでしょうか。iPhoneが登場した当時「こんなものは売れない」と言われたそうですが、結果としてiPhoneの商品としての魅力が新たな市場を創造しました。私たちの活動をアップル社と比較するのは大変おこがましいことだと思います。しかし、私たちはこれまでにない新たな市場を創り出そうとして行動している。だったらプロダクトアウトの形を取ることもあるのではないか。そう信じ、これからも活動を続けていきたいと思います。

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