第2回:「運転能力を客観的に証明する方法」①客観的な運転特性評価:運転適性検査

運転能力を客観的に確認している図

先日、警視庁主催の「個人四輪交通安全講習会」に参加してきました。この講習会では、体験走行以外にも模擬的な運転適性試験を受けることができます。短時間で指示事項を処理したり、記憶したりする内容で、私の場合ついつい力が入ってしまいましたが、普段通りでいることが重要だと感じました。肩の力を抜いて平常心で臨むのがコツかもしれません。

運転適性検査について

前回ブログは、運転能力を客観的に証明する必要性について触れました。今日は、それを具体的に実現する「運転適性検査」について詳しくお話しします。運転適性検査は、高齢ドライバーや運転に不安を感じる方が、客観的な指摘を得るための手段として非常に有効です。

運転適性検査とは
安全な運転を促進するために運転者の性格や運転行動を分析する検査です。検査内容には、運転中の判断力、操作性、そして周囲の状況を適切に捉える能力などが含まれます。

運転適性検査の目的
運転者の性格や行動特性を分析することで、安全運転を促進することを目的としています。この検査を受けることで、運転時の特性や可能性のあるリスクを客観的に理解でき、交通事故防止に役立てることができます。例えば、刻々と変化する交通状況を捉えて的確に判断する能力や、周囲に配慮した行動ができるかどうかを評価し、検査結果を活用して改善すべき点を把握するためのミッションを担っています。

運転適性検査の対象
免許取得を目指す初心者からベテランドライバー、企業で業務における運転を求められる人、さらには高齢運転者など、幅広い層が対象となります。例えば、自動車教習所では免許を取得する段階での自己理解を深めるために行われることが多いです。また、企業の安全講習会などでは、業務中の運転における安全度や注意力を高める目的で実施されます。特に高齢運転者にとっては、加齢に伴う運転能力の変化を把握し、安全運転を維持するための貴重な指標となります。

運転適性検査の意義
運転適性検査は、単なる免許取得のための手続きではなく、安全な運転を継続するための大変重要な要素です。この検査を受ける意義として、自分の運転の癖や特性を知り、不適切な行動の改善につなげられることがあげられます。特に多発する交通事故や違反を防ぐためには、自己認識を深め、適切な対策を取ることが不可欠です。また、結果を通じて得られるアドバイスは、仕事や日常生活での運転にも活かすことができるため、事故防止だけでなく社会全体の交通安全にも貢献する意義を持っています。

運転適性検査は、多少費用がかかるかもしれません。しかし、客観的な判断材料を持たずに感覚だけで議論を進めるのは、やや無責任かもしれません。検査を受けて得たデータは、家族との話し合いや自身の意見を強力に後押しする武器になります。運転を続けるか、免許を返納するかを冷静かつ確実に判断するためにも、地元で受けられる検査を調べて必ず活用してください。これは、安全な運転生活を実現するための最低限の行動だと思います。

運転適性検査のメリット

  1. 客観的な証拠を得られる
    検査結果を数値として示すことで、家族や第三者に対して説得力のある説明が可能になります。
  2. 自分の課題を発見できる
    反応速度や視覚機能の低下など、気づいていなかった課題を明らかにし、改善に役立てることができます。
  3. 免許返納の判断材料になる
    検査結果が良ければ運転継続の理由に、課題が見つかれば返納のタイミングを考えるきっかけになります。

運転適性検査のデメリット

  1. 精神的な負担がある
    期待していた結果が得られなかった場合、ショックを受けることがあります。
  2. 現実の運転状況を完全に反映しない
    模擬的な状況での測定なので、実際の道路での運転スキルを完全に反映するわけではありません。
  3. 時間と費用がかかる
    検査を受けるために事前予約が必要だったり、費用が負担になることもあります。

運転適性検査の実施場所

運転適性検査を受けるには、全国の独立行政法人自動車事故対策機構NASVAで申し込みを行い、検査(診断)を受けることができます。

運転者適性診断の概要/独立行政法人自動車事故対策機構 ナスバ(交通事故)

※上記ホームぺージ上では「適性診断は、バス、ハイヤー、タクシー、トラックなどの自動車運送事業者における運転者の方を対象」とありますが、一般の方も利用できることは電話で確認済みです。また、この検査は受検者の運転のクセ等を発見することが目的であり、運転の適否や可否等を判断するためのものではない、とのことです(2025年11月5日現在)。

出典:運転適性検査とは?意外と知らない検査内容と結果の活用法 – KOTORA JOURNAL

次回予告:ドライブレコーダーのデータ分析

次回は、「ドライブレコーダーのデータ分析」を活用して運転スキルを客観的に評価する方法について詳しく解説します。お楽しみに!

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