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池袋の悲劇から7年 事故風化への危機感と微力だが問題解決の決意

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池袋で6年前に発生した事故の慰霊碑と交差点の図

2019年4月19日、池袋で発生した高齢ドライバーによる悲惨な母子死亡事故から、丸7年が経ちました。この日のニュースでは、事故で最愛の妻・松永真菜さん(当時31歳)と長女の莉子ちゃん(当時3歳)を亡くされた松永拓也さん。彼が、義父の上原義教さんと共に慰霊碑を訪れたことが報じられていました。そして、改めて事故への深い悲しみと、二度とこのような悲劇を繰り返してほしくないという切実な思い。それを語る様子が見られました。

事故の概要

改めて事故の概要を振り返ります。

7年前のこの日、当時87歳の高齢ドライバー(元板橋区民)が運転する車が暴走し、歩行者や自転車を次々とはねるという痛ましい事故が発生しました。この事故により、松永真菜さんと長女の莉子ちゃん尊い命が奪われました。そして、9人もの方が重軽傷を負いました。

この事故は、社会に高齢ドライバーによる交通事故の危険性。これを改めて強く印象づける出来事となりました。

遺族の訴え

松永さんは「手を合わせたとき浮かんだのは、真菜と莉子の笑顔や『お父さん』と呼んでくれる2人の声でした。命日というのはとても悲しさを感じます。だからこそ、こんな思いは誰もしてほしくないです」と、改めて深い悲しみを吐露されました。

また、2024年5月には、松永さんと上原さんが事故を起こした方と面会。悲惨な事故を繰り返さないために言葉を交わしたことも報じられました。

このことについて松永さんは、「(事故を起こされた方が)家族に看取られることなく刑務所で亡くなったことは、すごく悲しいことだと感じました」と複雑な心境を語りつつ、「交通事故は誰も幸せにならない。だから、池袋暴走事故を知った、また思い出したという時。その時に、(事故の)加害者にも被害者にもなりたくない、誰も幸せにならない。そう改めて思うきっかけになってほしいです」と強く訴えかけました。

また、松永さんは高齢ドライバー問題について、「免許返納はあくまで1つの手段でしかありません。交通インフラの問題とか、車の技術はどうあるべきなのかとか。当事者だけが考えるのではなく、国や自治体もしくは国民全体で考えるべき時期なのだと思います。」と、より広い視野での議論の必要性を訴えました。

専門家からは、高齢ドライバー自身が運転レベルを正確に認識し、対策を取ることの重要性や、家族や自治体、企業など様々な側面からのアプローチが必要であるという指摘もされています。しかし、警察庁のまとめによると、75歳以上の高齢者による交通死亡事故は増加傾向にあります。その主な原因は、運転操作のミス、ということです。

私たちの決意

松永さんや今日の報道が強く訴えているのは、この悲しい事故の事実と、そこから得られた教訓を決して風化させてはならない、ということです。私自身もこの事故をきっかけに、微力ながら問題解決のために活動を続けています。しかし、その中で、社会全体の「関心が薄れつつある」のではないかという危機感を覚えています。

多くの方に私たちの事業内容を説明する中で、お相手の方に事故の再発防止に向けた具体的対策を伺ったことがあります。そうすると「免許返納を勧めている」という回答以上の具体的な対策や取り組み。これについて聞くことが少ないと感じています。

私がこれまでに接した方々がたまたまそうであっただけで、7年前の事故を受けてそれ以外の多くの方が、それぞれの立場で努力され、新しい事故防止の技術等がどんどん世に出ているもの事実です。しかし、事故の再発防止にかける行政の予算がどんどん削られている。そんな話を度々耳にすると、根本的な解決は何もできていないのに・・・という懸念が拭えません。

世の中には、高齢ドライバー問題以外にも多くの解決すべき重要な社会的課題が多数あり、予算配分には限界と優先順位があることも重々理解しています。それでも、この事故を忘れずに、少しでも良い方向へ進めたいと強く願う人々がいる。そんな事実も知ってほしいと思います。

そして、この事故を受けて同じ「課題意識」を持ち、行動している仲間たちと連携する。現実的な解決策を探し、それを社会に広げていくこと。それこそが、亡くなった二人の供養になり、未来の悲劇を防ぐことに繋がると信じています。

郷土の不始末を、郷土の有志が購(あがな)う

その昔、土佐の藩士が暗殺を実行し、土佐藩の不始末として幕府から、藩のおとり潰しになるところを、坂本龍馬らの有志がその穴埋めをして、何とか事態を収めたそうです(エピソードはこれに限らず、諸説あるようです)。当時とは状況がまったく異なります。しかし、板橋区民だった方が起こした事故を、私たち板橋区民が、再発防止策を考えて少しでも社会のお役に立ちたい。そんな気持ちでこれからも活動してまいります。

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