事故防止に向けて:今一度運転を見直す時
2019年4月、東京・池袋で発生した痛ましい事故を覚えているでしょうか。当時87歳の高齢ドライバーが運転する車が暴走し、母親と娘が亡くなり、10人が重軽傷を負いました。この事件を機に、一時的に多くの高齢ドライバーが運転免許の返納を選ぶ動きが見られましたが、最近ではその数も減少傾向にあるようです。
しかし、連日のニュースで高齢ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違え事故が報道されており、依然として悲惨な状況が続いています。事故に巻き込まれた方々の悲しみは計り知れませんが、事故を起こしたドライバー自身も多くの苦しみを背負うことになります。
高齢ドライバーと呼ばれる世代のみなさんは統計的にみると事故率が増え始める時期に差し掛かっています。自分や家族のためにも、運転する目的や目指す価値観、みたいなものを今一度棚卸しして、そこを目指すためには「神頼み」ではなく、何か積極的な対策や行動を起こさなければならない、ということに気付くことが大切です。
そして、ドライバーの一人として過去の経験や記憶だけではなく、常に最新の知識や情報を把握し、自分の運転に「抜け」や「漏れ」がないか確認することも忘れずに。安全運転は自分自身だけでなく、周囲の人々の命を守る行動です。今一度、自分の運転について考え直し、安全なドライブを心がけましょう。