これまでの日本を支えた世代が未来を変える
最近は自動車の事故やトラブルを少しでもなくそうと日々努力されている事業者さまとコンタクトを取って、弊社が問題視している社会課題の内容やそれを解決するための取り組み内容などについて説明をさせていただいています。
どこの事業者さまも、ご説明した内容にご共感いただける方が多く、共通認識として、自動車の運転に関してはプライドを持っている方が多く、身内と言えども運転の仕方について、いろいろと注文を付けられることを良しとしない方が大半、という件(くだり)には深く頷いていただけることが多い印象です。
そんなプライドの高い運転者に、「あーしろ」「こーしろ」などと上から目線でモノを言ったら、途端に聞く耳を持たなくなり、硬い殻にじっど閉じこもってしまう状況が生まれるのは目に見えるようです。
そこで、プライドの高い運転者には、まずは自分とは直接は関係がない客観的な「事実」等を再確認・知ってもらうことが大事だと思います。
そして、その事実を自分の場合に例えて「自分ならこうする」、「こうありたい」という、運転者のプライドの高さから来る自らの「あるべき姿」を考えてもらうこと、そして、それに比した自身の「現状」を顧みて、両者にギャップがあることに気付くこと、これで必要な情報を伝えるには十分だと思います。
従来の自動車の安全運転に関する講習会に欠けていた部分は、このような運転者の「プライドが高い」という特性に寄り添った対応が、時間的な制約等もあって、十分できなかったことが今の現状につながっている、と考えています。
高齢の運転者であれば、運転免許を返納すべきか、返納せずに運転を継続するか、という重要な選択を迫られるシーンがあり、悩みを抱えている方も多いと思います。
その場合、個々の高齢の運転者が、今後の運転の継続に関して、どのような「あるべき姿」を描くか、そして「現状」はどうか、と考え、そこにギャップがあるなら、そのギャップをどのように埋めるか、を考える必要があると思います。その際、神様や仏様にお願いして、何とかしてください、とお祈りしても、恐らく問題は解決しないでしょう。
もし、「免許を返納せず、運転を継続する」というアクティブな選択をするなら、そしてそれが自身の「あるべき姿」だと思うなら、「行動」あるのみです。
ただし、このときに単に高齢者講習会をパスするような対策をしましょう、というのではありません。池袋で発生した高齢運転者の事故の例もあるように、運転する資格があっても、事故を起こすような状態で運転していては、自分だけではなく、家族も巻き込んで大変なことになります。
運転を継続する、というアクティブな選択をするなら、それなりの覚悟と行動が必要です。それがなければ運転の継続はできません。やりたいことを継続するためには、努力も必要。でもやりたいことのためなら頑張れる、そんな運転者の方も多いと思います。
日本は高齢化が進んでいますが、昔のイメージとはだいぶ異なり、年齢的には高齢者と言われる年代になっても、颯爽とスポーツカーを乗りこなし、スマホを自由に使いこなし、レストラン等で元気に会話する方々を多く見ます。
日本をもっと元気にできるかどうかは、今日のように日本が発展し、その黄金時代を支えた年代の方々がこれからをどう生きるかにかかっていると思います。
そのためのお手伝いがしたい、自動車の運転を通じて、世の中に貢献したい、という思いでこの事業を立ち上げました。今後とも是非、弊社への忌憚のない叱咤激励等をどうぞよろしくお願いいたします。