高齢ドライバー 「自信」の実態
ホームページメニューの「サービス案内」の下に「私たちが提唱するくるま社会の課題と業務概要」という記載があり、高齢ドライバーには「根拠のない自信」がある、と記載しました。
しかし、それを裏付けるエビデンス(証拠)がないと説得力がないなあ、と考えていたので、改めて調べてみました。
そこで見つけました。「MS&ADインターリスク総研株式会社」さまのサイト(詳細は以下のサイトをご確認ください)です。
別紙1:「高齢者の自動車運転に関する実態と意識」(2021年)についての主な調査結果(抜粋) | トピックス | MS&ADインターリスク総研株式会社 (irric.co.jp)
内容を抜粋してご紹介すると、「ご自身の運転には自信がありますか」という問いに対して、
・65歳以上の回答者の「かなり自信がある」と「ある程度自信がある」の合計は50%超。
・「80歳以上」の「かなり自信がある」の回答の割合は全年代で最も高い17.0%。
・対照的に「自信はない(多少の不安がある)」とする回答は年代が上がるにつれ低下傾向。
との情報が得られました。
また、「直近3年以内の運転で、ご自身の不注意・過失によって「ヒヤリ・ハット」1 を経験しましたか」という問いに対して、
・全体では、ヒヤリ・ハット経験が「ほとんどない」の回答は17.1%。
・年代別に見ると「80歳以上」の「ほとんどない」の回答は23.0%と最も高い。
・「20~29歳」の「よくある」の回答は7.3%と全年代で最も高い(表2)。
・「60~64歳」から年代が上がるにつれ「経験なし」が増加する傾向。
・75歳以上の回答者のうち、58.8%はヒヤリ・ハットの経験がなし。
との情報が得られました。
この結果が高齢ドライバーのどんな理由に基づくものなのか、という考察はわかりませんでしたが、どんなことでも長く携わっていると経験値が増えてその道のプロの境地に達するのは当たり前だと思いますし、その気持ちは理解できます。
それだけになかなか周囲もプロに対して何か感じることがあっても意見を言いずらくなりますし、当の本人は聞く耳を持たなくなる傾向になってしまうかもしれません。
そんなときこそ、プロはプロらしく行動すること、例えば自分自身の心の声や体調などと相談し、不足しているものがあれば補う、引き際を決める判断軸をあらかじめ決めておく、などの行為が必要なのだと思います。
プロがプロらしく振舞う瞬間が、周囲から見て一番「輝いている」と思います。
私もそんな人生を送りたい、と心から願っています。